スイス国内の建築設計事務所へのアプライは、あなたのキャリアに革新的な一歩をもたらすかもしれません。
しかし、外国の企業に対して応募する際には、文化や言語の違いに対応する必要があります。
この記事では、スイスの建築設計事務所へのアプライの際に成功するための具体的な手法や、メールの書き方について詳しく解説します。
この記事を通じて、読者はスイス国内の建築設計事務所へのアプライにおいて必要なスキルと知識を習得し、自身のキャリアを飛躍させるための一歩を踏み出すことができるでしょう。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
アプライ先の見つけ方
アプライをするにあたって、まずはインターンを募集中の事務所を探さなくてはなりません。そこで、ここでは、スイスの建築設計事務所の探し方を紹介します。ただし、「この建築設計事務所で働きたい!」という目星がすでにある方は、この限りではございません。
スイスの建築設計事務所を検索する主な方法は以下の通りです。
上記以外にも、Googleに「スイス 建築家」などと検索する方法もありますが、ヒットした情報が極めて古いものである可能性があるため、注意が必要です。
さらに、上記のSIAやFSA/FAS/BSAなどのスイス国内の建築家協会に属している建築家ならびに建築設計事務所は、各州での労働法規を遵守していることを大前提に、比較的健全な労働環境であると言えるため、ランダムにGoogleに尋ねた場合より良い質の結果を得ることができます。
そのため、積極的にこういった公式サイトからの情報を頼りに、スイスの建築家を探してみましょう。
World-Architectsを利用した検索の仕方
まずは、「World-Architects」を利用した検索の仕方について説明します。
ここでいうWorld-Architectsとは、世界中の選ばれた建築家やデザイナーのためのプレミアムなネットワークのことを指し、世界各国のキュレーターによって運営され、1994年にスイスのPSA Publishers Ltdによって設立されました。現在では20以上の国や地域のプラットフォームを持ち、50カ国以上の建築家、デザイナー、写真家などが参加しています。
このウェブサイトは、厳選された建築家やデザイナーと、品質の高い建築や情報にアクセスすることができる場として世界的に認知され、建築家やデザイナーだけでなく、不動産関係者、投資家、政府関連機関、メディアなど、幅広い利用者から注目を集めています。
ちなみに、ページ右上の「English▼」をクリックすると日本語を選択できますが、いくつかの項目や文章はまだ日本語に対応していないので、今回の言語設定は英語のまま説明します。
まずはページ上部のヘッダーにあるJobs(求人情報)をクリックし、求人ページに移動します。
すると、以下のようなページが表示されます。
このページは、World-Architectsに掲載されている世界中の建築設計事務所の求人情報をまとめたページです。このすべてを閲覧しチェックするのには非常に時間がかかるため、フィルターを使用し、ある程度絞り込んでいきます。
ということで、ページ上部にあるCountry / Job Category / Contract Typeに希望するタイトルを選択していきます。
ここには、求人中の建築設計事務所(Job Offers)と、就職活動中の方(Job Seekers)の2つのタブがありますが、今回は求人中の建築設計事務所を探すので、Job Offersのタブを利用します。
この一番左端のSearch Termは、日本語で検索用語のことを指し、もう既に候補の建築設計事務所がある方はその名前を入力することで、求人中かつWorld-Architectsに登録されている彼らの情報に直接たどり着くことができます。
Search Termに建築設計事務所の名前を入力してもヒットしない場合は、①求人中ではない、②その事務所がWorld-Architectsに登録されていない、③求人中ではあるが、World-Architectsのウェブサイトに反映されていない、といったことが考えられます。
なので、もう既に候補の建築設計事務所がある場合は、彼らのウェブサイトをGoogleで検索し、直接確認することをオススメします。
それぞれの英語の選択肢と日本語は、以下のように対応しています。
Austria|オーストリア
Germany|ドイツ
Great Britain|グレートブリテン島(イギリス)
Luxembourg|ルクセンブルク
Switzerland|スイス
Architect|建築家
Construction Manager|建設マネージャー
Design Architect|デザインアーキテクト
Draftsman|製図者
Interior Designer|インテリアデザイナー
Landscape Architect|ランドスケープアーキテクト
Student / Intern|学生 / インターン
Full Time|フルタイム
Internship|インターンシップ
Part Time|パートタイム
To be discussed|要相談
これらの組み合わせの中から、自分の希望に合うものを選択していきます。
また、選択をせずに空欄のままでも利用可能です。例えば、「スイス」「建築家」という2つだけの組み合わせをすることで、3つの欄を埋めた時よりも、さらに多くの候補結果を得ることができます。
ということで、例えば、「スイス」「建築家」「インターンシップ」という組み合わせで検索すると、以下のような検索結果となりました。
時期によって検索結果は変化します。上記のような検索結果にならないことは、予めご了承ください。
左端から、Title / Firmという項目が、求人のタイトル / 会社名で、Locationはそのオフィスの場所、Publishedは、その求人がいつ掲載されたかを示しています。
例えば、試しに求人のタイトルである、「Architekt」という部分をクリックしてみます。
ここで、その求人広告の詳細を確認することができます。
左側に求人広告の詳細が明記され、右側では会社の名前、住所、連絡先、ウェブサイトなどが記載されています。
また、この求人広告では、事務所で話されている言葉(イタリア語)や、必要とされる言語(英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語)、インターンの期間(2023年9月1日から6-9カ月以上)、必要とされるCADソフトの能力(VectorworksやArchiCAD)など、必要な情報がすべて明記されています。
さて、一つ前のページにもどり、彼らの会社名である「Durisch + Nolli Architetti Sagl」をクリックすると、World-Architectsに登録されている彼らのプロフィールページに移動することができます。
このように、簡単にスイスでインターンを募集している建築設計事務所を見つけることができます。
SIAを利用した検索の仕方
次に、「SIA」を利用した検索の仕方について説明します。
ここでいうSIAとは、「スイスエンジニア・建築家協会」と日本語で訳されることが多く、スイスを代表する建築、土木工学、テクノロジー、環境の専門家団体のことを指します。エンジニアリングと建築の分野で16,000人以上の会員を擁するSIAは、建築環境における持続可能で高品質なデザインの推進に取り組んでいます。
SIAは、エネルギー、気候、材料に関連する問題を提唱しながら、基準、規制、ガイドラインを策定し、出版しています。また、4つの専門家団体と19の支部からなる幅広いネットワークを有し、地域や地方の代表性を担保しています。
まず、各言語で異なる呼び方をするSIAに関して、正式な名称を次のようにまとめてみました。
フランス語、ドイツ語、イタリア語に共通するスペルの頭文字を取り、SIAと呼ばれています。
ちなみに、SIAのウェブサイトは英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語の4か国語で提供されていますが、今回の言語設定は英語を利用して説明します。
まずはページ上部のヘッダーにあるmembership(メンバーシップ)をクリックします。
すると、以下のようなページが表示されます。
このページでは、SIAは品質とプロフェッショナリズムを重視し、会員には持続可能性や倫理的なアプローチを求めていることや、会員は割引やトレーニング、保険ソリューションなど幅広いサービスを利用できるなどの利点が明記されています。
次に、このページの左側にある、membership / member directory / project galleryの3項目のうち、「member directory」をクリックし、会員ディレクトリのページに移動します。
ちなみに、SIAトップページ上部のヘッダーにあるmembershipにカーソルを乗せるとサブメニューが表示され、その中からmember directory(会員ディレクトリ)を選択すると、SIAトップページから会員ディレクトリのページに直接アクセスすることもできます。
member directory(会員ディレクトリ)は、以下のようなページとなっています。
このページから、最新のSIA会員データが検索できます。
しかしながら、この簡易検索フォームをそのまま利用すると、膨大な情報量に圧倒され、かなりの時間と労力を消費することになります。そこで、ターゲットを絞り込む必要があります。
重要なのは、Advanced member search(高度なメンバー検索)という項目を利用することで、建築設計事務所を効率よく検索することができます。
それでは、Advanced member searchをクリックしてみましょう。
すると、以下のような詳細な検索セッティングが表示されます。
それぞれの英語の選択肢と日本語は、以下のように対応しています。
Name|建築家の名前、もしくは事務所の名称
City|都市名
Salutation1)|敬称
Canton / Abroad|カントン(スイスの自治州)/ 海外
Country|国名
Section1)|セクション(スイス国内外を含めたSIA事務所の支部)
Professional group1)|専門分野
Area of activity|活動領域
Member category|会員のカテゴリー
□ Only display members with higher and further education qualifications
□ 高等教育・継続教育の資格を持つ会員のみ表示
1)These criteria will only display people, not company members.
1)これらの条件は、法人会員ではなく、人物のみを表示します。
これらの組み合わせの中から、自分の希望に合うものを選択していきます。
また、選択をせずに空欄のままでも利用可能です。例えば、Countryの欄を「Switzerland(スイス)」、Professional groupの欄を「Architecture(建築)」という2つだけの組み合わせをすることで、すべての欄を埋めた時よりも、さらに多くの候補結果を得ることができます。
まずは検索したい街の名前を入力しましょう。例えば、「Lausanne(ローザンヌ)」と入力します。
さらに、国名を「Switzerland(スイス)」、Member categoryを「Corporate Member(法人会員)」というシンプルな組み合わせで検索セッティングとし、以下のような画像のようにし、Searchをクリックします。
すると、ローザンヌでSIAに登録されている建築設計事務所の一覧が表示されます。
時期によって検索結果は変化します。上記のような検索結果にならないことは、予めご了承ください。
現在、102の事務所が登録されており、左から、事務所の名称とロゴ、専門分野(ほぼ無登録)、郵便番号、都市名という情報が列挙されています。
例えば、試しに先ほどの結果一覧から、「a-rr.」という建築設計事務所をクリックしてみます。
ここには、事務所の所在地、連絡先、ウェブサイト、SIAに登録している人、事務所についての概略情報などが明記されており、Googleを使用して検索するよりも質の高い結果を得ることができます。
そしてさらに、このページに記載されている彼らのウェブサイトに直接アクセスし、インターン募集中かどうかなどを調べていく、といったような流れになります。
本記事では、建築設計事務所のウェブサイト上での操作は省略しますが、このようにして、各都市ごとの建築設計事務所を簡単に見つけることができます。
FSAを利用した検索の仕方
最後に、「FSA」を利用した検索の仕方について説明します。
ここでいうFSAとは、「スイス建築家連盟」と日本語で訳すことができ、880人以上の正会員と関連メンバーを含む1,000人以上のメンバーから成り立っています。FSAは、優れた建築、都市開発、空間計画を実現するために熱心に取り組む建築家を集結し、業界の独立性を保護しながら自由な競争を推進しており、建築家の職業的イメージの認知や教育の支援、メンバー間の連携、情報提供なども行っています。
スイス建築家連盟(The Federation of Swiss Architects)は、1908年にスイスのオルテンで25人の若い建築家たちによって設立されました。現在では、FSAは8つの地域グループに分かれており、法的に独立した団体として運営されています。
まず、各言語で異なる呼び方をするFSAに関して、正式な名称を次のようにまとめてみました。
英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語それぞれのスペルの頭文字を取り、FSA/FAS/BSAと各言語により異なる略称で呼ばれています。
また、FSAのウェブサイトは、訪れるタイミングによって異なるメインカラーを展開し、変化を楽しむことができます。2023年5月12日に訪れた際には、先ほどの画像のようにFSAのメインカラーは緑色でしたが、2023年5月16日に訪れると、以下の画像のように、メインカラーはピンク色でした。
この緑色やピンク以外にどんな色展開があるのか、ウェブサイトを毎回訪れる際の楽しみですよね。ぜひ、異なる日にアクセスし、確認してみてください。
ちなみに、FSAのウェブサイトは英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語の4か国語で提供されていますが、今回の言語設定は英語を利用して説明します。
まずはページ上部の左上にあるMembersをクリックします。
すると、以下のようなページが表示されます。
時期によって検索結果は変化します。上記のような検索結果にならないことは、予めご了承ください。
このページでは、すべてのFSA会員がアルファベット順で一覧できます。上側が会員の名前、下側が属しているFSA支部の名前です。
このページから検索を始めても良いのですが、このままだと各セルが大きく、結果が非常に見にくいため、箇条書き形式に変更します。
ということで、ページタイトル真下の右側の3本線マークをクリックします。
すると、以下のようなページが表示され、箇条書き形式で一覧が見ることができます。
まだすべての会員情報が一覧になっているだけなので、ここからはフィルターをうまく活用し、結果を絞り込んでいきます。ちなみに、各列の種類は左から、会員名、支部名(Local group)、所在地(Location)となっています。
ということで、まずはこのページの上部にある、Local group / Locationの2項目のうち、「Location(所在地)」をクリックし、検索しようとする場所を選択します。
それぞれの英語の選択肢と日本語は、以下のように対応しています。
バーデン|Baden
バーゼル|Basel
ベルン|Bern
ビール/ビエンヌ|Biel-Bienne
クール|Chur
フリブール|Fribourg
ジュネーブ|Genève
ローザンヌ|Lausanne
ルガーノ|Lugano
ルツェルン|Luzern
ヌーシャテル|Neuchâtel
ザンクト・ガレン|St. Gallen
ヴィンタートゥール|Winterthur
チューリッヒ|Zürich
ここでは「Lausanne(ローザンヌ)」を選択しましたが、この限りではございません。
すると、以下のようにローザンヌに拠点を構えるFSA会員が一覧になって表示されます。
この一覧から、ひとつずつ結果を見ていきます。
例えば、試しに先ほどの結果一覧から、「Bovard Luc」という建築設計事務所をクリックしてみます。
すると、以下のようなページが表示されます。
ここでは、彼らの事務所名、住所、連絡先、ウェブサイトなどが記載されており、Googleを使用して簡易検索するよりも質の高い結果を得ることができます。
そしてさらに、このページに記載されている彼らのウェブサイトに直接アクセスし、インターン募集中かどうかなどを調べていく、といったような流れになります。
本記事では、建築設計事務所のウェブサイト上での操作は省略しますが、このようにFSAのウェブサイトを利用して、各都市ごとの建築設計事務所を簡単に見つけることができます。
ということで、いかがでしたか?
すべての方法について共通して言えることは、最終的には各建築設計事務所のウェブサイトを直接確認することが一番重要だということです。
地味な作業かもしれませんが、近道はないので地道に検索していきましょう。
スイスの建築設計事務所へメールでの応募をする際の書き方
スイスの建築設計事務所で働く夢を叶えるためには、正しい応募方法が不可欠です。
しかしながら、淡白なメール文と添付された書類を送付したために、採用担当者に目を止めてもらえず、打率のわりに結果が乏しいなんていう結果に陥りがちです。
この記事では、スイスの建築設計事務所へのメール応募の際に成功するために必要な要素やポイントについて、具体的に解説します。
この記事を読むことで、メールの文章からプロフェッショナルな印象を作り出し、建築設計事務所に適した候補者としてアピールすることができるようになるでしょう。
また、メールを書く前に、モチベーションレターや、レジュメなど、まだ必要な書類が手元に揃ってない方は、以下の記事にそれぞれの書類の作成方法をまとめたので、ぜひ読んでみてください。
スイスの建築設計事務所へメールを書く際の8つのポイント
スイスの建築設計事務所へのメール応募は、重要な第一歩です。
まず、応募時のメールを作成する際には、以下の点に注意する必要があります。
①件名
メールの件名は簡潔で明確にしましょう。具体的なポジションや応募の目的を記述し、興味を引くような内容にしましょう。
②宛名
メールの宛名は正確かつ尊敬を示す形式で書きましょう。一般的には「Dear + 敬称(Mr.やMs. など)+ 相手の姓(Family Name)」とし、敬意を表しましょう。
③自己紹介
メールの冒頭では、自己紹介と簡潔な経歴の概要を記述しましょう。スイスの建築業界において重要な経験やスキルを強調し、自身の熱意や情熱を伝えることが大切です。
④添付ファイル
メールには、ポートフォリオのリンクや添付ファイルを含めることがおすすめです。建築のプロジェクトに関連する作品や設計図面などを共有し、自身の能力やクリエイティビティを示しましょう。
⑤企業への関心
メールの本文では、応募先の建築設計事務所に対する研究や関心を示すことが重要です。その企業のプロジェクトやデザインについて事前に調べ、具体的な言及を行いましょう。自身のビジョンやアイデアが彼らの価値観と一致することを示すことで、彼らの関心を引きつけることができます。
⑥志望動機
メールの中で、なぜその建築設計事務所に応募したいのか、自身の目標や志望動機を明確に述べましょう。スイスの建築業界の専門性や、持続可能性への関心を強調することが求められるかもしれません。
⑦コミュニケーションの明示
メールの最後に、連絡を取るための方法や面接の希望日時の提案を行いましょう。また、質問や疑問がある場合は、それらを明確にし、積極的にコミュニケーションを取りたい意欲を示しましょう。
⑧締めくくりと感謝の表明
メールの結尾では、丁寧な表現を用いて感謝の意を示しましょう。応募への時間と機会を与えていただいたことに対して謝意を表し、プロフェッショナリズムと礼儀正しさを示すことが重要です。
これら上記の8つを押さえておくと、問題ないかと思います。
ということで、さっそく応募時のメールを書いていきましょう。
メールでの応募の際に魅力的な文章の書き方
8つのポイントは理解できたけど、いざ英語でこれらを考慮した文章を書くなんで私には到底できない、、。
英語に自信がない方、安心してください。今回は特別に応募時のメールのテンプレートをご用意しましたので、必要な箇所だけ修正して利用できます!
スイスの建築設計事務所へのメール応募は、正確性と効果的なコミュニケーションのバランスが求められます。自己紹介やポートフォリオの提示を通じて、あなたの専門性と情熱を伝えると同時に、彼らの企業に対する関心や研究を示しましょう。
明確な志望動機と積極的なコミュニケーション意欲を表現することで、スイスの建築業界での成功への第一歩を踏み出すことができるはずです。
ということで、具体的に以下のようなメールの文章を例として作成してみました。ぜひご活用ください。
件名:Application for Architectural Internship at XXX Architects
Dear Mr. Wilson,
I hope this email finds you well. I am writing to apply for the Architecture Internship position at XXX Architects, as advertised on your website. As a highly motivated professional with a background in architecture and a recent graduate from the University of Tokyo’s Graduate School, I am excited to contribute to the innovative projects undertaken by your esteemed firm.
Please allow me to briefly introduce myself. I have gained valuable experience working as an architect in Tokyo, where I have honed my skills in design, project management, and sustainable architecture. My academic background, combined with practical experience, has provided me with a solid foundation in creating aesthetically pleasing and functionally efficient designs.
I have taken the time to research XXX Architects extensively, and I was impressed by the firm’s portfolio of ground-breaking projects and commitment to sustainable design. The emphasis on innovation and attention to detail resonates with my own architectural philosophy. I am particularly drawn to the way your firm seamlessly integrates environmental considerations into each project, creating spaces that harmonize with their surroundings.
I am eager to contribute my skills and knowledge to your team, learn from industry experts, and be part of projects that shape the future of architecture. I would welcome the opportunity to discuss how my qualifications can be an asset to XXX Architects.
Should you require any further information or wish to schedule an interview, I am available at your convenience. Please feel free to contact me via email or phone (provided in my signature below).
Thank you for considering my application. I genuinely appreciate your time and the opportunity to be considered for the Architecture Internship at XXX Architects. I look forward to the possibility of joining your esteemed firm and contributing to its continued success.
Yours faithfully,
Taro Yamada
tel: +81 70 XXXX YYYY
e-mail: your@gmail.com
件名:XXX建築設計事務所での建築インターンシップの参加申し込み
拝啓、ウィルソン様
お元気でお過ごしでしょうか。この度、貴社のウェブサイトで募集されている建築インターンシップの求人に応募したく、ご連絡申し上げます。建築の分野で経験を積み、東京大学大学院を卒業したばかりの意欲的なプロフェッショナルとして、貴社が取り組む斬新なプロジェクトに貢献できることを楽しみにしています。
まず、簡単に自己紹介をさせていただきたいと思います。私は東京で建築家として貴重な経験を積み、デザイン、プロジェクトマネジメント、サステナブル建築の分野においてスキルを磨いてきました。アカデミックな知識と実践的な経験により、美的感覚に優れ、機能的に効率的なデザインを実現するための確かな基礎を得たと考えています。
XXXアーキテクツを徹底的に調べ、貴社の画期的なプロジェクトの数々と持続可能なデザインへの取り組みに感銘を受けました。革新性と細部へのこだわりを重視する姿勢は、私の建築哲学と相通じるものがあります。特に、貴社が環境への配慮を各プロジェクトに一貫して取り入れ、周囲の風景と調和した空間を創造していることに惹かれました。
私は、自分のスキルや知識を貴社のチームに役立て、業界の有識者から学び、建築の未来を形作るプロジェクトの一員になりたいと考えています。私の資質がどのようにXXXアーキテクツの戦力になり得るか、話し合う機会を楽しみにしています。
さらに詳しい情報が必要な場合、または面接をご希望の場合は、皆様のご都合に合わせて対応可能です。メールまたは電話にてお気軽にお問い合わせください(下記の署名欄に記載しています)。
この度は私の応募をご検討いただき、誠にありがとうございます。貴社の貴重なお時間と、XXXアーキテクツの建築インターンシップに参加する機会をいただいたことに心より感謝申し上げます。名誉ある貴社に加わり、その永続的な成功に貢献できる可能性があることを楽しみにしています。
敬具
山田 太郎
tel: +81 70 XXXX YYYY
e-mail: your@gmail.com
それでは上記のメールの文章を詳しく見ていきましょう。
件名の書き方
本記事では、「インターンシップへの応募」を最大の目的としていますので、英語では以下のようになります。
Application for Architectural Internship at XXX Architects
XXX建築設計事務所での建築インターンシップの参加申し込み
「XXX Architects」の箇所を、ご応募される実際の建築設計事務所名に変更する必要があります。
宛名の書き方
Dear Mr. Wilson,
拝啓、ウィルソン様
相手の名前がわかっている場合は、
「Dear + 敬称(Mr.やMs. など)+ 相手の姓(Family Name)」の形を使います。意外と間違われるのが、姓(苗字)ではなく、名前を入れてしまうことです。
この場合においてはフルネームも不適切なので、注意してください。
相手の名前や性別がわからない場合は、
「To Whom It May Concern:(最後のコロンを忘れないように)」の形を使います。また、現代において、「Dear Sir/Madam,」のような宛先の人物の性別を半ば決めつけてしまうような表現は、LGBTQ+の観点からも不適切なので、ご注意ください。
To Whom It May Concern: について、各単語の頭文字はすべて大文字にしなければならないので、注意が必要です。くれぐれも、To whom it may concern: のようにしないように。
メールでの序文の書き方
ここでは、応募者の設定としては、すでに大学院を卒業しており、社会人として働いているということになっております。
最初の段落は、以下の文章をテンプレートとして作成してみました。
I hope this email finds you well. I am writing to apply for the Architecture Internship position at XXX Architects, as advertised on your website. As a highly motivated professional with a background in architecture and a recent graduate from the University of Tokyo’s Graduate School, I am excited to contribute to the innovative projects undertaken by your esteemed firm.
お元気でお過ごしでしょうか。この度、貴社のウェブサイトで募集されている建築インターンシップの求人に応募したく、ご連絡申し上げます。建築の分野で経験を積み、東京大学大学院を卒業したばかりの意欲的なプロフェッショナルとして、貴社が取り組む斬新なプロジェクトに貢献できることを楽しみにしています。
「XXX Architects」の箇所を、ご応募される実際の建築設計事務所名に変更する必要があるのと、「the University of Tokyo」を、ご自身が在籍されていた大学名にする必要があります。
また、大学院を卒業されず、最終学歴が大学の場合、「the University of Tokyo’s Graduate School」ではなく、「the University of Tokyo」という形式にしてください。
ここでいうGraduate Schoolは、アメリカ英語で大学院のことを指し、イギリス英語では「Postgraduate School」と表現します。
また、学生の方は、以下のような文章を利用してみるのはいかがでしょうか?
I hope this email finds you well. I am currently a dedicated and enthusiastic graduate student in architecture, writing to express my strong interest in the Architecture Internship position at XXX Architects, which was advertised on your esteemed firm’s website. With a profound passion for the field and an ongoing pursuit of knowledge, I am eager to contribute my skills and creativity to the innovative projects undertaken by your renowned organization.
私は現在、建築学を専攻する熱意溢れる大学院生で、御社のホームページで募集されているXXXアーキテクツの建築インターンシップの募集に強い関心を抱いていることをお伝えしたく、ご連絡申し上げました。この分野への深い情熱と知識の絶え間ない追求により、私は自分のスキルと創造性を、貴社が取り組む斬新なプロジェクトに貢献したいと思っています。
この文章でも、「XXX Architects」や「the University of Tokyo’s Graduate School」の箇所を、事実と整合性を取るために修正する必要があります。
自己紹介の書き方
次の段落では、もう少し自己紹介について詳しく述べた文章となっています。
Please allow me to briefly introduce myself. I have gained valuable experience working as an architect in Tokyo, where I have honed my skills in design, project management, and sustainable architecture. My academic background, combined with practical experience, has provided me with a solid foundation in creating aesthetically pleasing and functionally efficient designs.
まず、簡単に自己紹介をさせていただきたいと思います。私は東京で建築家として貴重な経験を積み、デザイン、プロジェクトマネジメント、サステナブル建築の分野においてスキルを磨いてきました。アカデミックな知識と実践的な経験により、美的感覚に優れ、機能的に効率的なデザインを実現するための確かな基礎を得たと考えています。
まず最初に、「自己紹介をさせてください。」といった意味合いの文章を述べることが大切です。
以下に、似た意味合いの英文フレーズをいくつかまとめてみたので、気に入ったものをご利用ください。
また、まだ学生の方は、以下のような文章を利用してみるのはいかがでしょう?
Please allow me to briefly introduce myself. As a diligent student pursuing my graduate degree at the University of Tokyo’s Graduate School, I have been exposed to a diverse range of architectural concepts and design methodologies. This educational background has equipped me with a comprehensive understanding of both the technical and artistic aspects of the field, enabling me to approach architectural challenges with a well-rounded perspective.
まず、簡単に自己紹介をさせていただきたいと思います。私は、東京大学大学院の修士課程に在籍し、様々な建築の考え方や デザイン手法に触れてきました。このような教育環境のもと、私は建築の技術的側面と芸術的側面の両方を総合的に理解し、豊かな視野で建築の課題に取り組むことができるようになりました。
上記2つの例(社会人・学生)は、ご自身が実際に所属していた大学名に変更する必要があります。
また、大学院生ではなく、学部生の方は、「graduate degree at the University of Tokyo’s Graduate School」という表現ではなく、「undergraduate degree at the University of Tokyo」としましょう。
ここでいうgraduate degreeは修士課程のことを指し、undergraduate degreeは学士課程のことを指します。
企業への関心と志望動機を簡潔に述べる方法
メールの文章の中ほどで、企業への関心と志望動機を簡潔に述べます。
また、自身の理念と応募する企業がどのようにマッチしているかを具体的に述べることが大切です。自身の能力が、応募先の建築設計事務所でどのように生かすことができるか、その将来像について語ります。
ということで、以下にテンプレートを作成したので、参考にしてみてください。
I have taken the time to research XXX Architects extensively, and I was impressed by the firm’s portfolio of ground-breaking projects and commitment to sustainable design. The emphasis on innovation and attention to detail resonates with my own architectural philosophy. I am particularly drawn to the way your firm seamlessly integrates environmental considerations into each project, creating spaces that harmonize with their surroundings.
I am eager to contribute my skills and knowledge to your team, learn from industry experts, and be part of projects that shape the future of architecture. I would welcome the opportunity to discuss how my qualifications can be an asset to XXX Architects.
XXXアーキテクツを徹底的に調べ、貴社の画期的なプロジェクトの数々と持続可能なデザインへの取り組みに感銘を受けました。革新性と細部へのこだわりを重視する姿勢は、私の建築哲学と相通じるものがあります。特に、貴社が環境への配慮を各プロジェクトに一貫して取り入れ、周囲の風景と調和した空間を創造していることに惹かれました。
私は、自分のスキルや知識を貴社のチームに役立て、業界の有識者から学び、建築の未来を形作るプロジェクトの一員になりたいと考えています。私の資質がどのようにXXXアーキテクツの戦力になり得るか、話し合う機会を楽しみにしています。
「XXX Architects」の箇所を、ご応募される実際の建築設計事務所名に変更する必要があります。
面接に向けてのコミュニケーションの取り方の明示方法
このメールでの応募がうまくいくと、建築設計事務所から返信があります。その際にどのような方法(メールや電話)を通じてコミュニケーションを取り合うのかを明示することが大切です。
また、疑問点や追加の質問などについて、彼らのスケジュールに合わせた対応を取れることを意思表明し、柔軟な日程調整が可能であることを示します。
Should you require any further information or wish to schedule an interview, I am available at your convenience. Please feel free to contact me via email or phone (provided in my signature below).
さらに詳しい情報が必要な場合、または面接をご希望の場合は、皆様のご都合に合わせて対応可能です。メールまたは電話にてお気軽にお問い合わせください(下記の署名欄に記載しています)。
読み手のことを考えると、メールの最下部にコンタクト情報をまとめて列挙したほうが、その情報を探す手間が省けるので、この文中には、実際の電話番号やメールアドレスを記載しません。
締めくくりと謝辞の書き方
最後に、このメールに目を通し、検討していただいたことに対して感謝を述べます。
さらに、お互いの今後の可能性について、含みを持たせた言い方で文章を終わらせます。
Thank you for considering my application. I genuinely appreciate your time and the opportunity to be considered for the Architecture Internship at XXX Architects. I look forward to the possibility of joining your esteemed firm and contributing to its continued success.
この度は私の応募をご検討いただき、誠にありがとうございます。貴社の貴重なお時間と、XXXアーキテクツの建築インターンシップに参加する機会をいただいたことに心より感謝申し上げます。名誉ある貴社に加わり、その永続的な成功に貢献できる可能性があることを楽しみにしています。
「XXX Architects」の箇所を、ご応募される実際の建築設計事務所名に変更する必要があります。
このように、簡単にメールでの応募の際の文章が作成できます。
また、くれぐれもコピペしたまま送信せず、自身が所属していた大学名や、応募先の建築設計事務所名などに間違いがないよう、必ず何度も読み返し確認することを強くオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以下にこの記事の要点をまとめたので、ぜひもう一度確認してみてください。
【スイスの建築設計事務所を検索するときに有用なウェブサイト】
- World-Architects
- The Swiss Society of Engineers and Architects (SIA)
- The Federation of Swiss Architects (FSA/FAS/BSA)
【メール作成時の注意点】
- 綴りミスをしないように細心の注意を払う
- 相手の名前がわかっている場合の宛先「Dear + 敬称(Mr.やMs. など)+ 相手の姓」
- 相手の名前や性別がわからない場合の宛先「To Whom It May Concern:」
- コピペした後に必ずもう一度、大学名や建築設計事務所名を確認する
以上がスイス国内の建築設計事務所へのアプライの仕方となりますので、しっかりこれらのことを遵守して、より良い勝率を得ましょう!
ポジティブな返信があることを祈っています!!